PerchAI
仕組み

スキル

Perchは、関連するときにだけ読み込まれるオペレーター向けスキルのパックを備えています。それぞれが、特定の種類の作業のための作業ルール、推奨ツール、検証基準のセットです。付属するスキルと、その選ばれ方を説明します。

スキルとは、ある種類の作業のための実務知識の集まりです。レビュアーが信頼できるスプレッドシートの作り方、ログイン済みのブラウザの操作方法、リポジトリの調べ方、取締役会でも通用する資料の作り方などです。Perchにはそうしたスキルのパックが付属しており、目の前のターンに合ったものが読み込まれます。

これが存在する理由はコンテキストです。あらゆる種類の作業のための指示を毎ターンすべて読み込めば、当てはまらないルールにウィンドウを費やすことになります。スキルのメタデータは低コストで走査でき、スキルの本文全体は、ターンが一致したときにだけ読み込まれます。

要点

スキルとは、作業ルール、推奨ツール、検証基準を、ある種類の作業向けにまとめたものです。Perchはターンごとに少数のスキルを選び、それだけを読み込みます。

付属するスキル

スキル対象範囲
workspaceファイルに基づく根拠を用いた、ローカルフォルダやコードベースのナビゲーション、検索、要約、安全な編集。
spreadsheetsXLSX、CSV、TSV、Google Sheets。数式、ピボット、グラフ、照合タブや例外タブ。
documentsDOCX、Google Docs、メモ、レター、レポート、赤入れ、変更履歴。
presentationsPPTXの資料、取締役会向けやピッチ用の資料、スピーカーノート、グラフのスライド。
pdfPDFの抽出、ページ単位での出典の提示、分割、結合、作成、調査(スキャンやフォームを含む)。
diagramsMermaidとdraw.io。ワークフロー、組織図、エンティティのネットワーク、統制のグラフ、アーキテクチャマップ。
data-quality乱雑なデータのプロファイリング、異常の発見、システム間の照合、説明文を作る前に決定論的な計算で行うリスクのスコアリング。
researchWeb、学術的な出典、あなた自身のファイルからの根拠の収集、比較、順位付け、引用。
githubリポジトリとgitの状態、コミットとプルリクエストのレビュー、失敗しているチェックのデバッグ、権限の確認を経た変更の公開。
browser-operator視覚的な状態とセマンティックなページターゲットを使った、ログイン済みブラウザの操作。
wait-operator範囲を限った条件の監視、デプロイやジョブのポーリング、推測ではなく検証済みの状態からの再開。

さらに二つはPerch自体に関するものです。about-perchは製品に関する詳しい質問に答え、releaseはPerch自身のビルドをリリースします。skill-creatorスキルは新しいスキルを作成・検証し、フロントマターのチェックやトリガーの衝突検出を行います。

スキルの選ばれ方

各スキルは、トリガーのヒント、対応する利用環境、推奨ツール、相性のよいほかのスキルを宣言しています。ターンごとに、Perchはあなたのメッセージとワークスペースの状態をそのメタデータと照合し、パック全体ではなく、少数のスキルを取り込みます。

選択には、三つの要素が影響します:

  • 何を依頼したか。リクエストの言い回しと、各スキルのトリガーのヒントとの照合です。
  • 何が利用できるか。推奨ツールがあなたの利用環境で利用できないスキルは、読み込んでも役に立ちません。ブラウザのスキルはデスクトップでは完全に対応し、CLIでは限定的です。このことは、失敗した時点で判明するのではなく、あらかじめそう宣言されています。
  • 目の前に何があるか。対象範囲にあるフォルダとファイルです。

スキルは連携スキルも指定しているので、グラフのデータが必要な資料ではスプレッドシートのルールが、ページ単位で引用する資料一式ではPDFのルールが一緒に読み込まれます。

各スキルに検証基準がある理由

最も重要な部分は、最も目立たない部分でもあります。スキルは、何かを作るための指示だけではありません。結果をあなたに渡す前に何が満たされていなければならないかも定めています。

  • ワークブックでは、ファイルが存在すること、必要な場所に数式があること、合計が一致すること、CSVのエクスポートで値が正確に保たれることを確認します。
  • 資料では、スライド数、テキストが読めること、レイアウトがはみ出していないこと、グラフが実際に描画されたことを確認します。
  • 請求書番号、口座番号、ティッカーなどの識別子は、テキストとして保持されます。黙って数値に変換してしまうと、照合が気づかないうちに狂うからです。

これは出典の検証と同じ規律を、主張ではなくファイルに適用したものです。

作成

Perchに付属するスキルは組み込みです。ビルド時にソースからコミット済みのレジストリとして生成されるため、手元に届くスキル一式は、実行時に組み立てられるのではなく、リリースごとに再現可能です。